動悸・息切れは更年期のせいじゃないかも?40代・50代の女性が知っておきたい『心臓病のサイン』
こんにちは、広島市中区袋町の本通水田内科クリニック院長の水田 隆誠です。
当院は、本通りで循環器内科を中心に心臓や血管の診療を専門的に行っているクリニックです。
●最近、階段を上るときや急ぎ足のときに息切れがする
●ときどき胸が締め付けられるように苦しくなる
●ふとしたときに胸がざわざわする、動悸がする
40代後半から50代にかけて、こうした不調を感じる女性は多いと思います。
このような症状があるとき、「更年期だから自律神経が乱れているのかな」「年のせいかな」と見過ごしてしまいがちですが、実はその影に心臓の病気が潜んでいることがあります。
実際、当院にもこうした症状で来院され、検査の結果、高血圧や脂質異常症およびそれらを元に発症する心臓の病気が見つかる患者さんが少なくありません。
気になる症状がある方は、本通りでの買い物ついでに立ち寄る感覚で、まずは一度お気軽にご相談ください。
読んでくださった方にとってこの記事が少しでも役立つ情報となれば幸いです。
【院内の雰囲気 (待合室)】
目次
なぜ更年期に心臓をチェックする必要がある?
閉経に伴い、女性の体内の「エストロゲン (女性ホルモン)」が減少します。
エストロゲンには、動脈硬化を防ぐ作用や悪玉コレステロール値を下げる作用があります。
40代~50代にかけて女性の体内でエストロゲンが低下すると、悪玉コレステロールが増加します。
その結果、動脈硬化が加速して、狭心症や心筋梗塞といった心臓の病気のリスクが高まります。
そのほか、エストロゲンの低下が発症に関与することが示唆されている心臓の病気として、「微小血管狭心症」という病気があります。
悪玉コレステロールが高い=脂質異常症については下のページもお読みください。
微小血管狭心症とは?
狭心症とは、心臓に十分な酸素が供給されなくなった結果、胸の痛みを生じる病気です。
心臓の表面を走る太い血管に動脈硬化が起こったものが通常の狭心症です。
一方、微小血管狭心症とは、心臓の血管に狭窄がないにも関わらず心臓に十分な酸素が届かなくなる病気です。
心臓の太い血管よりも先の、目で見えないくらい細く網の目のように広がる微小血管の機能異常が原因の一つと考えられています。
その病態に関しては不明な点が多いですが、閉経前後の女性に多く見られる病気であることから、エストロゲンの減少が発症に関与することが示唆されています。
安静時に胸部全体を締め付けられるような痛みが見られ、歯や肩~腕にかけて痛みが放散することもあります。
痛みのほか、息苦しさやみぞおち辺りの不快感が見られることもあります。
数分で治まることもあれば、数十分~1時間程度続く場合もあります。
症状は夜間~明け方にかけて見られることが多いですが、日中に体を動かしているときに見られることもあります。
症状を引き起こす誘因として、精神的ストレス・睡眠不足・喫煙・寒冷刺激などが挙げられます。
治療として、心臓の血管を拡張する薬が用いられるほか、コレステロールが高い方ではコレステロールを下げる治療薬が有効なこともあります。糖尿病や高血圧の方では、血糖値や血圧のコントロールも重要です。
タバコは微小血管を強く収縮させる最大の要因です。禁煙は最も大切な治療法です。
「更年期症状」と「心臓の症状」の見分け方
女性の心疾患は、必ずしも男性のように「激しい胸の痛み」として現れるわけではありません。
女性の場合、症状がマイルドでわかりにくいのが特徴です。
そのため、更年期症状と心臓の症状を、症状から見分けることは困難です。
●階段を上るとき、以前より明らかに息が切れる
●胸のあたりやみぞおちが「モヤモヤ」と不快な感じがする
●夜間安静時など、ふとしたときに胸がドキドキする
●胸が締め付けられるように痛む
これらは、更年期症状と非常によく似ていますが、微小血管狭心症をはじめとする心臓の病気でも見られる症状です。
症状からは更年期症状なのか心臓由来の症状なのかは判断することが困難です。
上のような症状がある方は、「更年期だから仕方ない」と様子を見ずに、一度循環器内科に相談することをおすすめします。
心臓の検査で「異常なし」と言われたことがある方へ
「以前、健康診断で心電図をとったけれど異常はなかった」という方もいらっしゃると思います。
しかし、健康診断の心電図で「異常なし」と言われても、安心しきれないのが心臓の病気の難しいところです。
狭心症や不整脈の症状は一時的なことが多く、病院で検査している瞬間には異常が出ないことが多々あります。
当院では、症状の原因となっている心臓病が隠れていないかを見逃さないよう、心臓超音波検査 (心エコー) や24時間心電図検査 (ホルター心電図) といった精密検査を行っています。
これまでに心臓の検査で異常なしと言われた方であっても、胸の症状にお悩みの方はお気軽にご相談ください。
当院で実施可能な検査
●心電図検査
心電図検査により心臓の電気的活動をチェックすることで、狭心症・不整脈の診断を行います。
症状が労作時 (=体を動かしたとき) に起こるタイプの狭心症 (=労作性狭心症) では、院内で踏み台昇降を行ってから心電図検査を行うことがあります。
症状が夜間早朝などの安静時に起こるタイプの狭心症では、24時間心電図検査 (ホルター心電図) で夜間の心電図をチェックします。
●心臓超音波検査 (心エコー検査)
心臓超音波検査により心臓の動きをリアルタイムでチェックできます。
心臓超音波検査はゼリーを塗ってプローブとよばれる機械を押し当てる検査です。放射線被ばくや痛みのない安全な検査です。
当院では予約不要で即日すぐに行うことができますので、お気軽にご相談ください。
●頚動脈エコー検査
頚動脈をエコーでチェックすることで、動脈硬化の有無を簡単に調べることができます。悪玉コレステロールが高い方は、一度チェックしてみることをおすすめします。
更年期の動悸や息切れの相談は循環器内科へ
胸の症状でお困りの方は、一般の内科ではなく循環器内科に受診することをおすすめします。
特に上に挙げた微小血管狭心症は専門外の医師にはまだまだ認知されていないため、循環器内科に相談するのが望ましいです。
本通水田内科クリニックでは循環器内科の診療を行っております。
「このくらいで受診してもいいのかな?」「なんとなく違和感がして、ちょっと心配」という方こそ、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
予約不要で受診できます。
※健康診断の結果がある方は、結果をお持ちいただくと参考になりますので、ぜひご持参ください。
※Our apologies but we are unable to offer you any assistance in English. If you want to get a medical examination in English, please go to another hospital.
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