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新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルスとは、2019年に中国の武漢で発生したコロナウイルスの一種です。

コロナウイルスには一般的なかぜの原因となるウイルスや2002年に新型肺炎として注目されたSARS (サーズ; 重症急性呼吸器症候群) など様々な種類があります。

新型コロナウイルスはこれまでのコロナウイルスよりも感染力が強く、高齢者や基礎疾患のある人で重症化のリスクが高いことが特徴です。

2023年5月にWHO世界保健機関が緊急事態終了宣言を出し、日本でも5類感染症へ移行となりました。しかし高齢者や基礎疾患を有する方にとって健康上の脅威であることに変わりはありません (新型コロナウイルス感染症診療の手引き第10.0版より) 。

当院はコロナ抗原検査・治療薬の処方・ワクチン (予防接種) のすべてが可能です。

予約不要で受診できますので、お気軽にご相談ください。

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目次

症状

のどの痛み、鼻水、鼻づまり、咳、たんといった通常の風邪症状のほか、38℃以上の高熱、筋肉痛、体のだるさなどの全身症状がみられます。

無症状の人もいる一方で肺炎を起こし重症化する人もいます。

オミクロン株では味覚障害や嗅覚障害の頻度は低下しているようです。

感染してから発症するまでの潜伏期間は2~7日とされています。

発症前にも他人に感染する力があり、感染力は発症後5~10日ほど続くとされています。

 

感染経路

咳や会話などのときに出るしぶき (飛沫、エアロゾル) を吸い込むことによって感染します (飛沫感染) 。

また手に付着したウイルスが目や鼻、口といった粘膜に接触すると感染します (接触感染) 。

感染対策としてマスクの着用やこまめな手洗い、さらに密閉された空間では定期的な換気が重要とされます。

当院では定期的な換気を行い感染対策に努めております。

 

重症化するリスク因子

アメリカのCDC疾病対策センターのまとめによると、次のものが重症化のリスク因子とされています。

●65歳以上

●肥満

●喫煙

●運動不足

●妊婦

●その他さまざまな基礎疾患 (心肺疾患、肝疾患、腎臓病、糖尿病など)

 

検査

鼻の奥に細い綿棒を入れて検査します。

症状や周囲の流行状況からインフルエンザの可能性も疑われる場合は、同時にインフルエンザの検査も実施することがあります。

 

治療

重症化リスクの低い軽症  (60歳未満、基礎疾患なし、症状が咽頭痛や鼻水のみ) であれば、自然に回復します。肺炎を合併し酸素投与を要する中等症以上の場合は入院可能な医療機関に紹介いたします。

症状を和らげる治療として、発熱に対して解熱薬を、咳に対して咳止めを処方します。高熱、強い咽頭痛、強い咳症状があり、症状の早期改善を希望される方には、エンシトレルビル (ゾコーバ®) の処方も行っております。

重症化リスクのある方には、相談のうえ重症化予防効果のある抗ウイルス薬を処方します。ガイドラインにもとづき、ニルマトレルビル/リトナビル (パキロビッド®) 、モルヌピラビル (ラゲブリオ®) から患者さんに合わせて適切な治療薬を選択します。

※2024年4月から公費負担が終了となり、薬剤費用が3割負担の方で約15,000~30,000円、2割負担の方で約10,000~20,000円、1割負担の方で約5,000~10,000円かかるようになりました。

発症から5日間、かつ症状が良くなってから1日以上経つまで、人との接触をできるだけ避けることが推奨されています。マスクの着用や手洗いを行いましょう。

回復後、1ヶ月ほど咳がつづくことが多いです。咳が長引くときは一度ご相談ください。

当院では予防のためのワクチン接種も行っています。

【ワクチンのご案内】

 

記事執筆者 本通水田内科クリニック院長 水田 隆誠
広島大学医学部医学科卒
「北海道/道東」内科専門研修修了
日本専門医機構認定 内科専門医 (2023年10月1日現在)

 

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