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心房細動とは?脳卒中や心不全の原因となる不整脈について解説

こんにちは、広島市中区の本通水田内科クリニック院長の水田 隆誠です。

今回は「心房細動」という不整脈について解説しました。

心房細動を放置すると、脳卒中や心不全を引き起こすおそれがあります。

心房細動は動悸 (どうき) や息切れといった症状を自覚する人もいる一方で、無症状のこともあるため、早期発見・早期治療が大切です。

動悸や息切れがある方は、早めに医療機関を受診しましょう。

当院の循環器内科診療については下記のページもご覧ください。

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目次

心房細動とは?

心臓は、洞結節というペースメーカー細胞からの電気信号によって、規則正しいリズムで動いています。

心房細動とは、洞結節以外の細胞から不規則な電気信号が無秩序に起こり、心房が十分に収縮できず細かく震えるようになってしまう病気です。

心房細動になると、心臓の拍出量が低下するため、息切れや動悸といった症状や心不全を起こすことがあります。

また心臓内に血栓が形成されることがあり、血栓が血流に乗って脳の血管に詰まると脳梗塞を発症することがあります。

心房細動の原因には様々なものがあり、弁膜症をはじめとする心臓病や高血圧、糖尿病、肥満、睡眠時無呼吸症候群といった生活習慣病、甲状腺機能亢進症、飲酒、喫煙、ストレス、脱水、睡眠不足などが関与しているといわれています。

また、心房細動は加齢に伴って発症しやすくなるため、超高齢社会を迎えたわが国ではその患者数が増加の一途をたどっています。

 

心房細動の症状

心房細動では、脈が不規則になり心臓から拍出される血液量が低下するため、動悸や息切れ、めまいといった症状がみられます。

一方で、心房細動にも関わらず症状がない人が40%程度いるとされています。

そのため、心房細動を早期発見するためには、自分で脈をはかる「検脈」や定期的に心電図検査を受けることが大切です。

脈の測り方・検脈については、下記のページで解説していますのでご覧ください。

脈の測り方は?不整脈の早期発見に役立つ方法を解説

 

心房細動の検査

12誘導心電図検査で心電図波形を確認します。

症状が発作性にみられる発作性心房細動では、病院での心電図検査で心房細動を捉えられないこともあります。

その場合、ホルター心電図検査という24時間の心電図検査を行うことで、診断に至ることもあります。

また、不整脈によって心機能が低下していないかを心臓超音波検査 (心エコー検査) で調べることも大切です。

 

心房細動の治療

心房細動の治療には、不整脈に対する治療と、脳梗塞などの血栓症を予防する治療の2本柱があります。

不整脈に対する治療には、薬による治療とカテーテルアブレーションという手術による治療があります。カテーテルアブレーションによる治療では心房細動の根治が目指せる場合があります。しかし心房細動の状態が長期に持続すると、心房が大きくなり根治が見込めない状態となってしまいます。そのため早期発見・早期治療が大切なのです。

また、心房細動の心臓内に血栓ができるのを防ぐための抗凝固薬もリスクによっては必要となります。当院ではリスクを評価し、必要な方には抗凝固薬を直ちに開始するよう徹底しています。

 

心房細動は何科を受診すればいい?

心房細動の診療は、循環器内科の受診をおすすめします。

本通水田内科クリニックでは心房細動をはじめとして循環器内科全般の診療を行っております。

心房細動が心配な方や動悸など不整脈の症状にお困りの方はお気軽にご相談ください。

 

記事執筆者 本通水田内科クリニック院長 水田 隆誠
広島大学医学部医学科卒
「北海道/道東」内科専門研修修了
日本専門医機構認定 内科専門医 (2023年10月1日現在)
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