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長引く咳の原因は?近年増加している咳喘息について解説

こんにちは、本通水田内科クリニック院長の水田 隆誠です。

長引く咳の原因と、その中でも近年増加している「咳喘息 (せきぜんそく)」について解説しました。

長引く咳の背景には、思わぬ病気が隠れていることがあります。

どの病気も早期発見・早期治療が大切です。

長引く咳にお困りの方は、早めに医療機関を受診しましょう。

目次

2週間以上続く咳は要注意

咳の原因として最も多いのは風邪 (ウイルス性上気道炎) です。しかし、2週間以上続く咳は風邪以外の病気の可能性があります。

長引く咳の原因には、心不全・COPD (肺気腫)・肺がん・結核・間質性肺炎など重篤な病気が隠れていることがあります。

その他に治療が必要な病気として、咳喘息・逆流性食道炎・後鼻漏・百日咳などが挙げられます。

 

咳喘息とは?

長引く咳の原因として近年増加している病気が「咳喘息 (せきぜんそく)」です。

咳喘息とは、気管支喘息に特徴的なヒューヒューといった音がしないものの、気管支が炎症を起こしている病気です。

気管支喘息の前段階の状態と考えられており、放置すると3人に1人は気管支喘息に進行してしまうといわれています。

気管支喘息は治療が進歩した現在も年間約1,500人が命を落としている病気であり、咳喘息の内から早期診断・早期治療を開始し、気管支喘息への移行を予防することが重要です。

 

咳喘息を疑う咳の特徴

●夜間に悪化する (横になると咳がひどくなる、咳がひどくて夜眠れない)

●明け方に悪化する (咳で目が覚める、朝起きてすぐ咳込む)

●冷たい空気 (エアコンの冷気や寒い時期)を吸うと咳が出る

●湯気や線香の煙で咳が出る

●咳が出だすとなかなか治まらないが、落ち着いているときは全く出ない

●風邪を引くと咳だけが長くつづく

●呼吸がしづらい、呼吸のときヒューヒューと音が聞こえる (気管支喘息)

上の項目のうち、1つでも当てはまる場合は、咳喘息が原因となっている可能性があります。

 

咳喘息の治療

咳喘息の患者さんは、気管支が過敏になり炎症を起こしやすい状態となっています。

炎症を起こす引き金として多いのは、ハウスダストやダニ、気温や気圧の変化 (冷気や雨天) 、疲労やストレス、タバコの煙、運動、季節の変わり目などです。

人によって発作を引き起こすきっかけは異なります。自分がどんなときに発作が起きやすいのかを把握して、発作を起こさないように気をつけることが大切です。

薬による治療では、吸入薬を使用します。

吸入薬は、狭くなった気管支を拡張して空気の通りを良くして症状を抑えるものと、気管支の炎症を抑えて発作を予防するものがあります。

長引く咳は何科を受診すればいい?

長引く咳は喘息のほか、心臓や胃腸が原因となっている可能性があります。

まずは内科の受診をおすすめします。

本通水田内科クリニックでは長引く咳をはじめとして内科全般の診療および循環器内科・消化器内科の診療を行っております。

長引く咳にお困りの方はお気軽にご相談ください。

 

記事執筆者 本通水田内科クリニック院長 水田 隆誠
広島大学医学部医学科卒
「北海道/道東」内科専門研修修了
日本専門医機構認定 内科専門医 (2023年10月1日現在)
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